仮想通貨についてあまり詳しくないという人であっても、ビットコインについてニュースやインターネットで聞いたことがないという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
本質的に仮想通貨について知らない人にとっては、どうしても仮想通貨には胡散臭い雰囲気を感じることは、普通の感覚であるかもしれません。
仮想通貨の代名詞であるビットコインであっても、ビットコインが出現してから10年ほどしか経過していませんし、仮想通貨の概念はあまりにもいままでの経済や金融の常識では、測れないものがありますから、わからないものには手を出さないということから胡散臭く感じるのは、仕方がないことでしょう。
しかし、他の国と比べてみると仮想通貨についてのマスコミや日本人のマイナスイメージの強さは、かなり強いと考えられます。日本の仮想通貨についてのマイナスイメージの理由は、主に3つあると考えられます。
まず一つ目の理由ですが、これが仮想通貨のマイナスイメージに決定的に作用したと考えられるマウント・ゴックス事件でしょう。仮想通貨やビットコインが殆ど知られていないときに、いきなり巨額な詐欺事件のような事件が起こりました。
マスコミの報道も仮想通貨について知られていなかったことが多く、かなり仮想通貨やビットコインについて、ネガティブな報道が多かったように思われますから、報道によって仮想通貨についてあっという間に、マイナスイメージがついてしまいました。
もし、マウント・ゴックス事件が起こっていなければ仮想通貨やビットコインについて、これほどまでにマイナスイメージがついていなかったのではないかと推察されます。それほどのインパクトをマウント・ゴックス事件は持っていたということでしょう。
二つ目の理由として仮想通貨は犯罪に使われることが多いというイメージがあるからです。
マネーロンダリングに、仮想通貨やビットコインが使われたというニュースをよく見ることがありますし、北朝鮮などがビットコインを狙っているという報道もあります。法定通貨の方が犯罪に使われることが遥かに多いにも関わらず、仮想通貨やビットコインのマイナスイメージにプラスしてしまうのです。
最後の理由として仮想通貨は法定通貨のように実態がないということでしょう。法定通貨であっても銀行預金などは通帳の数字でしかありませんが、お札や硬貨に変えられます。
しかし仮想通貨はあくまで実態がないので、その実態のなさにどこか不安に感じるのでしょう。円という法定通貨が安定している日本では、これも仕方のないことかもしれません。